ぽんぽんプログラム

プログラミングでゆるく生きたい。

伊藤計劃「虐殺器官」

もうすぐですね、虐殺器官の公開。前売り買いましたか?私は先日やっと買いに行くことができました!


f:id:p-524yukinaga:20170116005344j:image

かっけー…////前売り特典でこのムビチケと同じ絵柄のクリアファイルと設定資料がついてきました。設定資料は3枚、テンションあがります。本を読んだだけではイメージし辛いクラヴィス達のスーツとか。

ちなみにクリアファイルは仕事で一番鬱陶しい案件用に使ってます。クラヴィス好きなので。毎日その仕事は予定がコロコロ変わってほんっっとにウザいんですけど、クラヴィス見る度にテンションうほっ///てなる。いい傾向です。←

 

さて、虐殺器官。読み終えました。伊藤計劃さん。34歳でこの世を去りました。まだまだ書きたいことが沢山ある、まだまだ死ねない。そう言っていた伊藤さん。お恥ずかしながら、伊藤さんという存在を最近まで知りませんでしたし、本を読んだことも、もちろんもうアニメ化されている屍者の帝国を読んだことも見たこともありませんでした。私がこの本を手に取り、伊藤さんという存在を知ったのはひとえにredjuiceさんの表紙です。


f:id:p-524yukinaga:20170116010155j:image

私の行きつけの本屋さんでこのジャケットの真ん中が陳列されていました。イラストと虐殺器官というタイトルに度肝を抜かれまして、第一印象は「うわ~…かっこいい…!」本を手に取るとなんか太いんですよね。表紙がしっかりしすぎているというか。よく観察してみると、真ん中の表紙の下に右側の表紙がさらにされてありました。なんだろう、、ん?アニメ化?2月?そうなの?と思ったのが12月。その時はふうん…と本を戻し、帰ったんですね。でも次回来たときもどうしても気になる、あの表紙の人。もう一度手に取って、今度は裏のあらすじを読んでみました。SF…?911?テロ?もう訳が分からない。隣に陳列されていたハーモニー、屍者の帝国も気になりましたが、やっぱり購入せずに帰りました。一体なんなんだろう、どうしてこんなに気になるんだろう。あの表紙の人が軍の人でテロと戦うのかしら…。私がこうも買いあぐねるのは警察アンド時代劇モノではないからです。私の小説の趣味は警察モノ、時代劇モノにほぼ限定されていて、前出の二宮さん箸「最後の医者は桜を見上げて君を想う」を購入したのは天変地異といっても過言ではないのです。私の本棚には鬼役だとかSTが並んでいて、二宮さんも宮部さんのボツコニアンもとてもアウェイ。この伊藤さんの虐殺器官は、それからさらにSFの世界ときているので最も手に取らないジャンルの1つでした。

でもすごく気になる。ずっとあの表紙とタイトルが頭から離れず、また本屋に寄ったときについに購入していました。最初に本を手に取ってから半月も経っていました。そして最初の章を読んで、とても引き込まれました。なんだこのクラヴィスシェパード大尉のかっこよさ…!というかこの4人がとにかくかっこいい。だけどたまに出てくるクラヴィスの暗い部分。そしてテロではない、戦争の残虐さ。虐殺器官というタイトルの意味。このタイトルはこの本のどういう内容を示しているのか。読み進めるうちに分かってくるその意味。

最後まで読みました。馴染みがないというのと、いや私の頭が悪いということが一番の原因かもしれませんが。とても難しい。難しいけど中毒なんですかね?すごく引き込まれてもう一度読みたい。独特な文章なのでもっと深く読んで伊藤さんの構造を少しでも想像したい、アニメを見る前に自分のイメージを膨らませたい、そんなことを思います。クラヴィス達の戦闘服や、武器、蛸(ポット)、シーウィード、ナノ。断片的に見たアニメのビジュアルに助けられて自分の中で少しずつクラヴィスの世界が出来上がっていますけど、まだクラヴィスの苦悩を感じれていないし、ジョンポールの言う意味もまだまだ理解ができない。最終的な着地点が知りたくてどうしてもさっさと読み進めてしまうんですよね。。クラヴィスはなぜルツィアに惹かれたのかとか、ジョンポール救出襲撃もあっという間に終わったのでまだ理解していない。

内容が結構難しく、クラヴィスはよく回想をするので読んでいて頭を使うんですよ…そういう本は頭で構想を立てながら読むので2回目読むのは躊躇するんですけど、この本はもうすぐ2周目いきたいです。そんな風に思った本は初めてじゃないかなぁ…。

伊藤さんがもう他界されているということを知ったのはこの本を読み終えた後でした。内容に感銘を受けて、伊藤計劃さんてどんな人だろうとググった瞬間に、え…?

 

私はまだまだ伊藤さんの世界を読みたいです。ご冥福をお祈りすると共に、虐殺器官をはじめ、素晴らしい言葉をありがとうございます。

それにしても器官とは…恐れ入りました!!